皆さんこんにちは、店主のみやざきです
テラリウムとは(テラ=陸地)リウム(場所)をあわせた造語です
主にガラスなど透明な容器の中で生き物(植物、動物など)を育てる方法を意味します
水分が容器内を循環することで長期間水分補給をしなくても楽しむことが出来ます
テラリウムには次の4種類があります
*苔テラリウム 主に苔を使ったテラリウムです 日照条件の悪い室内や照明のみでも楽しめます
*アクアリウム 水槽で水草や浮草、岩、流木などを使い水中の景色を作り魚などを育てたりします
*アクアテラリウム 水辺(アクアリウム)と陸地を同じ容器内で作り楽しみます 動植物を育てるのに適しています
*パルだリウム 主に高温多湿を好む植物で熱帯雨林の環境を作ります 両生類などを一緒に楽しみめます
ここではお客様からの依頼を含めて作成事例を紹介してみます
依頼内容

今日のお客様は学生さんとお母さん
スクエア型の水槽と恐竜のフィギアを持参されました
作り方を習いながらテラリウムを作りたいとの希望
やりたいイメージを聞きながら材料を選択します
・イメージは密林風
・恐竜は4体入れられる感じで
・植物はシダ類、苔類、ベゴニア等
・生コルク、流木、ロック等でアレンジ
1)2024 10月12日 テラリウム作り


最初に大体の配置を決めたら作成に入ります
中心には生コルク2個で土台と壁をつくり、後方壁にはシダを配置
植物は苔玉風に水苔で根元を包みコルクに固定します
右側後方にはベコニアを配置して密林風に仕上げます
*後方は高めにして斜面にすると立体的に演出出来ます
コルク等のつなぎ目にはケト土を使い、表面にはコツボゴケで草むら風に仕上げてます
手前にはセネギエラ(西洋苔)をケト土と水苔を混ぜた用土で植え込みます
所々に道をつくり恐竜の配置スペースに
*スペースには赤玉土小粒などを置きましょう
足元にはコツボゴケで草むらを演出していきます
最後に後方には富士石と流木でよりリアルな感じに仕上げます
2)フィギュアの配置


根気のいる作業ですが一生懸命に丁寧に作られた景色
とてもいい感じになってますよ!
所々に見えてるケト土等のつなぎ目は用土や苔で丁寧に隠しましょう、完成度が高くなりますよ
手前付近の用土が見えてる場所は今回はご用意できませんでしたが、景色にあったサンドなどで装飾してください
あとはお好みで恐竜を配置しましょう
密林から肉食恐竜が現れ草食恐竜に襲い掛かりそうな感じに仕上がっていますね
ドラマ性があってとても素敵な感じに仕上がったのではないでしょうか!
植物も生育していけばインテリアとしても素敵です
大切に育てていきたいですね
左側写真は上からの撮影です
3)完成です


左側写真は真正面からの撮影です
とてもバランスの良い仕上がりです
恐竜たちも主役になってますね!
後は自分なりにアレンジを加えてよりリアルな感じにしてみて下さい
もちろん植物の育成の方も頑張ってください
上部にはふたも付きますので水の循環もできますね
あとは夏場、冬場の湿度管理も大切ですね
管理方法も下記に書いておきますので参考にどうぞ
4)クライミングプランツのテラリウム


テラリウム作りのアレンジ
テラリウムは入れる植物を変えるだけで色んなアレンジを楽しめます
今回はクライミングプランツ(壁などに着生して育つ植物の総称)を使って作ってみましょう
使う植物はこちら
ラフィドフォラ、クリプタンサ
美しい葉脈模様を持つ観葉植物です
それをガラス容器で生コルクに着生させ、足元には水苔でアレンジしてみます
まずは生コルクに合ったサイズの植物を用意します
生コルクの根元が付着する部分に水苔を張り植物を誘引します
根が張るまでの固定用にテグスを使いしっかり巻き付けておきます
5)完成です


植物を巻き付けたコルクが出来たら1度水洗いをして汚れを取ります
*同時に水やりが出来ます
上記を予めイメージしていた容器に配置していきます
今回は傾斜に生えてるイメージです
足元にはコルクが動かないようにケト土等で固定
その上には小さなロックや生苔で装飾
全体的に水洗いをして苔がかぶる位の水を足して完成です
同じに今人気のジュエルオーキッドでも作ってみました
密林に生える洋蘭の仲間です
こちらも育成用ライトのみで楽しめますよ
興味があればお気軽にお問い合わせください
管理方法
テラリウムはガラス容器などで楽しむため室内栽培が基本です
そのため育成用ライトなどを使えば安定した生育を楽しめます
水やりも蓋つきの容器ならば水の循環により比較的少なめで管理出来ますよ
ただし夏場は風通しを作り涼しく、冬場はある程度の室温を保つ必要があるます
肥料もほとんど必要ないので清潔に楽しめます
自分好みの景色を作り育てていくのはジオラマを作るような楽しみに似てますね
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください