アクアテラリウム作成、展示 R4/10/14

こんにちは、店主のみやざきです

今回は依頼を受けてアクアテラリウムをつくりました

アクアテラリウムとは一つの飼育槽の中に水中部分と陸地部分が混在している植え込み

淡水 の水辺を再現し、魚や小動物など育成出来るようにした植え込みなどです

テラリウムは主に陸地の植物の植え込み、代表的なものに苔テラリウムなどがあります

アクアリウムは主に水中の景観を再現したもの、最近人気のメダカやヌマエビなどを一緒に育てたりします!

今回は学校の展示用に、メダカの育成を楽しめる苔やシダを使ったアクアテラリウムです

作りこむ量により難しさも拡大しますが楽しいですよ、昔よくやったジオラマ作りに似てます

植物も生きてるから時間と共に景色も変わってくるのが楽しい

作ってあげる事も、作成のお手伝いも出来ます

ぜひチャレンジしてください

出来上がりイメージ 

アクアリウムはウィローモスをはりつけた流木とマツモなどを使ったシンプルなデザイン

下地の土は水のろ過能力に効果のあるソイルを使いました

彩にアクアリウム用の石も入れてみました

レンガで土台をつくりスチロールと、コルクで陸地の基礎をつくってます

陸地は苔テラリウムの渓谷の景観でアレンジ

シダを使ってより原生林っほくしてみました

もちろん水中ポンプを使ってじわじわと水の自動冠水が出来るように仕立てています

 *勢いのある水流だと苔が水を含みにくい為です

陸地にも適度な流木を配置してアレンジ

苔も3~4種類を使ってみました

 

又今回の依頼ではガラス容器で多肉植物を使ったアレンジも!

ネルソル(固まる用土)を使って立体的にアレンジしてみました

さて、学生の皆さんは楽しんでいただけでしょうか?

1)作成準備

今回はお預かりした水槽に出来上がりをイメージしながら配置をしていきます

 

まず水槽にあわせて高さやサイズなど、決めていきます

 

土台にするスチロールはカッターでだいたいの形を削り出したり貼り付けたり

 

くぼみやふくらみもここで作っておきます

 

もちろん水中ポンプの取り付け位置の確認

 

植えた苔や植物の配置などもここでイメージしておきます

 

土台になるレンガの調整もここでやっておきましょう

 

2)陸地の制作

作り方は皆さん色々なパターンがあるとは思います

 

今回はコスト削減の為スチロールでだいたいの型枠を作りました

 

補強と植物の定着のためコルクボードに鉢底網をはりスチロールに貼り付けました

 

ここで起伏なども作るため、時間をかけて丁寧に貼り付けていきます

 

土台には市販の活着用シートもありますが、僕はコルクシートをメインに使います

*コルクは適度に水を含みそれ以上は排出するため便利ですよ

 

接着剤が乾いたら流木他を固定するため、固める土を貼り付けます

*水中ポンプから流す水の流れる向き

*溜まる位置なども考えて作りましょう

 

完全に固定できるまで乾燥させておきます

3)陸地の作成、水中流木の準備

水中の流木には細かな葉の美しいウィローモスを貼り付けておきます

 

固定には透明なテグスが向いています

*流木や石はその辺で手に入れたものは寄生虫などの危険があるので消毒が必要です!

 

今回は市販のものを使ってます

 

配置も今のうちに考えておきましょう

 

さて、流木が固定されたらふちに活着布を貼り付けます

 

これを使えば苔などを斜面に簡単に貼り付けたり出来ます

 

少し湿らせば色んな苔をアレンジ出来ます

 

斜面は保水しにくい所なのでこれで乾燥も防げます

4)植物の植え付け

あらかじめイメージした通りに苔などを配置していきます

 

より立体的に、動きがあるように配置してみてくださいね

 

今は苔用の造形土もあるので簡単ですよ!

 

次にシダを配置します

 

シダは乾きに弱い為水苔を使い根を包んでおきます

 

これにより保水と根の傷みを抑えることが出来ます

 

今回は流木と土台のすき間に埋め込んでいきます

 

だいぶ形になってきましたね

 

保水だけして半日陰で保管します

5)アクアリウム作成、水中ポンプの設置等

最後に水中をアレンジします

 

下土を入れあらかじめ用意した水をいれます

*水は1日置いた水やカルキ抜剤で調整します

 

流木や石の配置

 

マツモなどを植え付けていきます

*根がつくまでには少し時間がかかります

*水草用の重りを巻いて沈めてもOK

 

水中ポンプ作動の確認

 

水がじわじわと染み出すように口元を加工

*何度かテストしてみてください

 

陸地を配置して全体のバランス等確認して完成です!

 

管理方法

陸地の植物は水中ポンプから冠水出来ますが、時々霧吹きなどを全体にかけてあげると良いでしょう!

置き場は適度な光量がある窓辺(植物は光合成がおこなえる程度の日照)か室内用育成用ライトが必要です

水草や苔は伸びすぎてきたら適度にカットして下さい

容器内で生育しすぎると管理しにくいので肥料はあまり与えずにおきます

 

メダカ、ヌマエビには適度なエサが必要です

ガラス面に苔が生えてきたらお掃除して下さい