テラリウム 生き物を育てられる景色作り

こんにちは、店主のみやざきです

いつまでも暑いですね  当店内も連日35℃でスタッフもバテバテです  早く涼しくなってくれるといいですね

さて涼を感じるといえばこの時期テラリウムがおすすめですね

ガラス容器などに室内でも楽しめる苔や観葉植物、カラーリーフなどを使いミニマムな景色を作る装飾のことです

今から紹介するのは以前お客様に依頼されて作った装飾です  

当店HPにのせてなかったので、参考までにのせておきます

お客様の依頼内容は、イモリなど両生類を育てながらグリーンを楽しみたいとのこと  容器は持ち込みでした

植物はシダ系の涼しげな物が好きとのこと  両生類を育てるので水辺が必要です

あとは苔数種とシダ類、流木とロックでシンプルな隠れ家のある景色を作ってみます

興味のある方は下記を見て下さい

準備

小ぶりな水槽なので植物は少なめで作ります

 

流木の位置、水辺の量、植物の配置等をあらかじめ考えておきましょう

 

平面図等手書きで書いておくと良いでしょう、それでは作成開始

 

容器内の3分の1程を水辺にするイメージで、まず下地をひいて行きます

 

水を浄化するゼオライトとアクアソイル、赤玉土の小粒などで作り流木を設置

*流木は市販のものを使います

*拾ってきたものは乾燥と消毒が必要です!

 

 

1)植物の配置

おそらく1番難しい植物の植え込み

 

シダは2種類 シノブシダとプテリスで

 

シノブは水苔等で流木に絡めた装飾を

*白い体毛に覆われた茎は流木に絡むとカッコイイ

*茎がのびた先に葉を出して広がっていきますよ

 

プテリスは苔玉風にして下地に植え込みます

*葉を放射状に広げて大きく育ちます

*葉を沢山出すので適度な木陰を作れます

 

水苔やケト土を使うことで保水性も増します

2)苔張り

次に苔を張っていきます

 

何種類か張ると景色に変化をつけてみせられます

 

保水力も増し山間の水辺のような感じに仕上がります

 

先にはりたい場所にケト土を水分を絡めながら下地につけていきます

 

その上にぬらした苔をカットしながら張り付けていきます

 

同時にロック等も整えながらケト土部分に固定しましょう

 

流木の足元にちょとした洞穴も作ってみました

*ケト土は粘土のように形を細工出来ます

*流水等には溶けだしますのでご注意を!

3)補正、水はり

だいたい出来上がったら水をはります

 

陸地と水辺の景色が出来たら補修作業を行います

 

 

下地が飛び散らないようにチューブ等でゆっくり流し込みます

*水分はいつもこの位を保てるようにしましょう

 

苔の部分や流木は霧吹きで保水しましょう

 

4)仕上げ

横から見た写真と上からの写真

 

今はプテリスも葉を散髪して配置したの1月後くらいにはいい感じに仕上がりますよ

 

木陰が出来ると見た目にも涼しげですね

 

苔も水分を含むと深い緑になって美しい

 

まるでジブリの世界です

 

苔が成長してくるともっといい感じになりますよ

 

湿度を保つにはふたが有効です

*真夏は温度が高くなりすぎるので蓋は外して、すだれなどにしましょう

5)完成です

植物が安定してきたらイモリを入れて完成です

 

イモリはちょっと見にくいかな

 

水中にも水草を入れておくと水質浄化や酸素供給にいいですよ

 

ちなみにエサは冷凍赤虫がいいですよ!

 

室内は温度がこもるので玄関先がオススメです

管理方法

置き場  0℃以下にならない玄関内や空調の整った室内向き

     10℃~25℃位が適温となります  室内の場合はサーキュレーターなどで風通し良くして下さい

水やり  蓋をして管理する場合はきりふきによる適度な保湿のみで育つはずです

     水辺の水量は適量を保って足してください

肥料   大きくし過ぎると管理に困るのであまり与えません *水溶液の肥料を年1度位

     与えすぎるとコバエが湧きやすくなります

その他  年2度位苔やシダの葉をトリミングしましょう *古葉や、病気の出た葉は早めに取り除きます

     暗い室内では育成用ライトを使いましょう