こんにちは、店主のみやざきです
ようやく真夏日が少し収まってきた今日この頃、秋を彩るお花や鑑賞樹が入荷し始めました
そこで今回はミニ盆栽について語ろうと思います
盆栽は限られたスペース(鉢)のなかで、庭木(庭作り)を楽しむために仕立てる植え込み
形やサイズも様々で、上手に育てていけば何十年にも渡って楽しむことが出来ます
今回は庭木の苗木を使って盆栽仕立ての基本を学びましょう
では、レッツチャレンジ
材料

今回は楡けやきを使います
とても元気な生育の庭木です
かなりきつめの刈り込みにも耐えどんどん伸びます
その為樹形を変更しやすく初心者向けの木と言えます
そして木に合ったサイズ、形の盆栽鉢
今回は渋めの茶系のカラーを選択
盆栽作りにかかせない冨士石(他のロック等でもOK)
根元にかかせない美しい苔たち(山苔等)
赤玉土小粒や山石、川砂など配合した用土
底網、底石、針金(アルミか胴)消毒したハサミ等
1)位置取り

まず鉢に置いて位置を決めます 高さ調整など
植物には顔と呼ばれるいい向きがあります
また盆栽には表面裏面がありますのでよく考えておきましょう
根元を少し崩して根張りを良くします
傷んだ根や石などを取り除き、鉢に入りやすいサイズに
必要に応じて根洗いもするとよいです
2)植え込み

まず底石、底網を入れ少量の用土を入れておきます
配置が決まったら植物を置いて用土を入れます
根元周りにもしっかりと用土を入れ水極めを行います
*7分目位の用土を入れて、底から流れ出す位の水を入れよくなじませます
*水が偏りなく引いたら大丈夫です
根元付近にケト土を張り冨士石を固定
苔を張る予定の場所にもケト土をつけておきます
*ケト土とは苔玉にも使う、水を含ませると粘土上になり付着させられる用土
3)苔張り

ケト土の用意が出来たら苔を張ります
苔のはうも水を含ませてから付着させます
箇所ごとに指でしっかりと張り付けます
*乗せただけではすぐにはがれてしまいます
芝生のように平坦にならないようにふくらみのある形に貼ります
*苔の下に根のふくらみや地べたの起伏があるようにしてください
出来たら化粧砂(赤玉土)を入れます
4)完成です

後は根元をしっかりと洗い(水やりも含む)ます
最後に適度な剪定を行い樹形を整えます
針金を使い枝も誘引しておくといいですね
盆栽は見栄えが大切です
自分好みの樹形になるように丁寧に作りこんでいきましょう
5)作品例

同じ楡けやきで作っても、樹形を変えるだけでイメージが変わります
こちらは片側に垂れ下がるイメージで樹形を整えました、いかがでしょうか
少人数用プチ講習会(お一人様から出来ます)
*あらかじめ日程を予約お願いします
*実費(植物、鉢、用土代他)+講習料(1時間1,000円)税別
お気軽にお申し付けください
管理方法
置き場 明るい玄関内か野外の風通し良い所 日照条件の良いところが向きます
室内観賞の場合は育成用ライトとサーキュレーターなどを使いましょう
水やり 定期的に必要です 底から流れるくらいたっぷりと与えます
肥料 庭木と同じく花後と年末に与えます
その他 剪定と誘引は定期的に必要です
やり方については多種多様にありますので植物を持ち込みの上お尋ねください
出張費がかかりますが出張アドバイスに伺う事も出来ます
詳しくは当店スタッフにお尋ねください